赤ちゃんの体の歪み見つけ方

「赤ちゃんの体も歪んでいる!」と云うと皆さん驚きます。

体と云うものは生まれた時は何とも無くて、齢をとるうちに段々病気になると思っている人が多いですが、実は「体の歪みは生まれた時から始まっていて、齢を重ねるごとに病気と云う形で具体化してくる」と云うことを知っておいてください。

これは「老化現象」とは違う事なのです。原因が有って結果が生まれるのですから、原因を取り除けば避けられる事なのです。

基本的に「親」が歪みの多い体だと子供も歪みを引き継いできます。歪みの多い子は小さいうちから色々トラブルが多発します。

熱が出やすい、風邪をひきやすい、お腹を壊しやすい、姿勢が悪い、落ち着きがない、よく転ぶ、耳鼻科、内科、眼科など医者通いが絶えない等。

「子供の内から治療なんて!」と子供の大切な時期を見送ってしまわないで、早めに手を打てばそれだけ子供が楽しく快適に、持てる力を発揮した「完全燃焼の日々」を過ごすことが出来ます。

以下に歪みの現われ方を幾つか書きますが、親の目で観察して幾つかの要素を複合的に見て判断してください。勿論、当院のメール等で質問して頂いて構いません。



乳幼児の「体の歪みの見方」

○寝かした時など、片一方ばかり向く。

首などの背骨脇の筋肉の緊張バランスが違うので、それに合わせて首を傾けます。本人にとってはそれが自然な状態なのですが、バランスの違いが判ります。(大人も同じです)斜頚の原因にも成ります。

○足の蹴り方が左右で違う。

骨盤の状態が現れています。オムツを変える時などに気付きやすい。

○お風呂上りなど、左右の足の色が違う。あるいは左右の足のむくみが違う。

足の色、むくみ等は血流の違いの現われです。やはり骨盤の歪みで血液循環に影響が出ています。

○寝返りの仕方に左右差が大きい。

体の歪みから運動機能に左右差が出ています。思い通りに動かせる側、動かせない側が出来ています。

○体のどこかを触ると、妙に嫌がる。

 赤ちゃんは言葉では言えませんが、関節に歪みが入ると痛みが生じます。お母さんの観察力が大切です。

○鼻汁が多く呼吸が苦しそう、寝息が大きい、苦しそう。

基本的に頸部の歪み、筋肉のバランスが崩れると、首から上(目、鼻、耳、歯などや脳も含めて)の血流が悪くなります。各所、特に粘膜のむくみが強くなり、気道が狭くなったり炎症や湿疹が出来やすくなります。

鼻に限らず、目、耳、口、喉、甲状腺などの病気や炎症、湿疹など、トラブルが出やすい状態になります。(大人も同じ)

○よく転ぶ、じっと立っているのも苦手、座っていても落ち着きが無い、グニャグニャしている。

体のバランスが崩れているので体の落ち着くところがありません。じっとしている事に非常に体力を必要とします。(大人も同じです。電車で座って眠っていると、体が傾いてしまうのも歪みの現われです。)

○怒りやすい、キレやすい、待てない、聞けない。

骨格が歪むと「体の住み心地」が悪いので、体も心も「余裕」がなくなります。本人も辛いので一生懸命やっているのですが、それを責められるとなお辛いです。(大人も同じ)

○好き嫌いが多い。

自分の好きな事、楽しい事にしか集中出来ない。そうなると「やるべき事」がやれない子(人)になってきます。

何に於いても「選択的」になります。持って生まれた本来の「個性」と、異常が有る故の「奇抜」とは違う事なのです。

○この様な現れ以外に、すでに色々な病気として現れてしまっている。

アトピーや股間節脱臼は勿論の事、腸や脳、その他現在沢山の病名が有りますが、どんな病気に対しても「この子は正しい骨格をしているのか?」と云う事を考えてみて下さい。

「骨格の歪みからどんな病気が発生するのか」と云う研究は現代医学では未知の分野なので、この事に関してはお医者さんからのアドバイスは有りません。

50余年の骨盤調整の実績から、正しい骨格、正しい仙腸関節(骨盤)を確保する事は、どんな病気に於いても力強い追い風となる事を力説したいです。



以上幾つか書き出しましたが、「その他いろいろ」です。

健康な乳幼児期、少年青年期を過ごしてこそ健康な一生の基礎になります。

精神的に幼児期が大切で特に成人するまでが大切な様に、肉体的にも幼児期、青年期が大切で、成人するまでの過ごし方に因って、一生の体の「基本形」が出来上がります。

「子供のくせに」と見過ごしている間に体や心にとって最も大切な時期を見送ってしまう事になります。

もう一つ云うと、母体にて生育する胎児の時期のお母さんの健康、とりわけ骨盤の状態が胎児にとって決定的な生育環境になります。

妊娠期にこそ骨盤(仙腸関節)を正常に整えて過ごしてください。お母さんの胎内で単細胞から人間に成るまでの数億年分の進化を遂げて産まれて来ます。良い環境で育ってきた子供は産まれた時点で「余裕」のある健やかな赤ちゃんで生まれて来ます。

妊娠期の「骨盤調整」はお母さんの為でも有りますが、産まれて来る赤ちゃんの一生のスタートとなる健康な心と体をプレゼントして上げて下さいネ!

2013年7月13日