腰痛の原因

「腰痛」10の大間違い
①腰痛の原因
よく、体の使い方や、足を組む事が原因などと云う人がいます。中には「歳のせい」などと云う人もいますが、歳のせいが原因なら年配の人みんな腰痛でなければおかしいですし、最近は小学生でも腰痛が珍しく有りません。
腰痛の原因は確実に有ります。
確かに仕事で毎日座っていたり、ずっと片寄った方向をむいて仕事をしていれば、腰に負担は大きいですが、それでも本当の原因をちゃんと押さえていれば、片寄った仕事をしている人でも大丈夫です。そもそも仕事と云うものはどんな仕事でも毎日同じ動きをするので、体には片寄った負担が掛かるのは当然の事です。
 腰痛の原因は骨盤を構成する主関節「仙腸関節」(せんちょうかんせつ)に歪みが入る事です。もっと正確に云うと関節に「ねじれ」が起きるのです。
背骨の最下部に「仙骨」と云うお尻の真ん中に手のひらを当てがった様な形の骨が有ります。仙骨の先端は少し尖っていて、この部分が所謂「尾てい骨」と云われる部分です。
仙骨の両脇に「骨盤」と云われる、左右に張り出した大きな骨「腸骨」が有ります。
「仙腸関節」はこの「仙骨」と「腸骨」とが関節しています。
お尻に手の平を当てがうと、中指の先が尾てい骨、親指、小指の脇が触れる部分の奥(腹部側)に仙腸関節が有ります。
何故、関節が歪む(捻れる)のでしょう?
それは人類の「二足歩行」が原因です。人体は骨格に限らず、筋肉や血管、神経、内臓の構造など、全て四足歩行の為に造られた物を、立ち上がって「縦」にして使っているので、仙腸関節には90°違う方向からの力を受け止めなくてはならなくなりました。その為、本来の使い方では無くなり、体を支え切れず、関節に「歪み」が発生します。
体を支える為の組織「骨格」(関節)が変位するので、当然のごとく「痛み」を発します。これが腰痛です。
詳しい説明はしっかりと別の機会にしますが、この仙腸関節の変位が腰痛だけではなく「ギックリ腰」「椎間板ヘルニア」「すべり症」「脊柱管狭窄症」を引き起こす真原因です。
 仙腸関節の歪みと治療法を発見したのは日本人の五味雅吉氏です。もう60年程前になりますが、私は40年ほど前、20代で氏と出会い、発見にまつわる出来事や治療法を直接学びました。
最近の「骨盤ブーム」の出発点で有ります。

2020年5月12日